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エブエブ


第95回アカデミー賞最多受賞となる7部門を制覇した「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を昨日、劇場で見てきた。


カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせた異色のアクションアドベンチャー。


見終わった直後はエンターテインメントとして楽しめたが、さて、これが話題のアカデミー賞作品かと少々がっかりした。一夜明けて、今朝、「マルチバースへようこそ」というテーマからこの作品を眺めてみると、コメディータッチで風刺的に描いているが、宇宙そのものの真実を面白く描いた作品として評価できるのではないかと思った。


マルチバース(並行宇宙)とか多次元構造の宇宙という考え方は、現代宇宙論として提起されてきたが、謎だらけの宇宙で宇宙の構造は科学的には分かっていない。人間が科学でとらえている観測可能な宇宙は原子で構成された物質的宇宙(約5%)に過ぎず、残りのダークマター(約20%)とダークエネルギー(約75%)については未知のまま。分かっているのは「全宇宙の95%が分かっていない」ということ。


Everything, Everywhere, All At Once........ 「すべてのものが、すべての場所で、すべてが同時に進行している」という意味であろうか? 日本語のタイトルを付けるとしたら 「マルチバースにようこそ」ってところだろうか。人間が六道を繰り返し輪廻転生していると考えたとき、過去から現在そして未来へという時の流れをベクトルとして捕えてしまう。しかし、物理的、現象的な把握を超えて、本質的な把握をすると、過去も現在も未来もこの今に凝縮しているわけだから、時空を超えた生命の流れだけが存在するととらえることもできる。つまり、数限りない過去生の記憶・データを今ここで活用することが可能であると(主人公のカンフーのように)。過去にアクセスできるということは、過去も現在の一部であると考えることができる。映画では未来については言及していなかったが、未来もすでに起こったものとして現在に取り込むことができるはずだ。


宮園氣道のズボラー瞑想は時空(時間と空間)を超え、生死を超えていく瞑想法だが、それは無限の広がりの宇宙、永遠の宇宙、物理的生死の繰り返しの中で、生命体が形を変えながら生き続ける進化の旅と捉えている。瞑想に遊ぶ世界はまるで「宇宙旅行」、エブエブ映画と似ているかもしれない。ズボラー瞑想では一時的に自己を忘れて、宇宙と一つになる。宇宙の鼓動が聞こえてくる。そこに心の平安とともに活力がみなぎってくる。エブエブが時空を超えた想像力(創造力)と可能性を見せてくれたことは、混迷の時代を戦う我らの燈明になったと言える。  2023.3.31

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