形態波動エネルギーの研究で知られる足立育朗氏がその著書「波動の法則」の中で「病気の本質」について語っている。
「病は本質に気づかせるためのメッセージ」だと。私も病は生活の赤信号、「無理しているよ」というメッセージだと考えてきた。
私たちは病気になると苦痛を味わうし、活動を止めて病気の回復のため休息を強いられる。入院手術ということもある。病床から病室の天井を見つめた経験が私にもある。涙で枕をぬらした人もいる。医療費というお金もかかってしまう。失うものが多い。しかし一方で「病気のおかげ」で、人生を見つめなおすいい機会が得られたというメリットもある。せっかく病気になったのだから、人間として成長しなくっちゃ。「考えてみるといろいろ無理をしてきたかな」とそれまでの人生を振り返る。そして気づき、学び、人生についての考え方、生き方、食事やライフスタイルを改善する。病気によって反省が生まれ、改善する行動が新たに生まれる。
命にかかわるような大病であればあるほど、人生に大きな変容を迫られる。病気を病魔として恐れ、「病気と闘う」という態度は間違っていると足立氏は言う。病気に対して「メッセージをありがとう」と感謝し受容することで病気は治っていく方に転換していく。これは真理だと思う。
高齢化社会の日本、健康寿命を延ばしていくことが強く望まれている。仏教の四苦にあるように私たちの人生の営みは「生老病死」。病は避けられない。だからこそ病についてむやみに恐れたり、それを悪ととらえて闘うのではなく、「無理を改め、何かを気づき、学んで成長する機会」として、病気に感謝し、完全受容する態度を持ちたいと思う。 2022.11.18
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